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いろいろな勤怠管理システムを試したが最安値の製品が実は一番使い勝手が良かった

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仕事がら業務システムは色々な製品に触れる機会が多いのですが、その中でも勤怠管理システムは、業種を問わずニーズのあるジャンルなので提案機会も多く、特に詳しいです。

勤怠管理システムは、業種だけでなく企業によって運用方法が異なるので、全ての企業にフィットする製品というのはありません。

企業規模や事業拠点数、従業員数、給与計算を重視するのか、シフト管理を重視するのか、人事システムと連携して有給・公休管理などを重視するのか、管理会計上の人件費計算を重視するのか、モバイル運用を重視するのか等、様々な選定ポイントがあります。

これら全部において完璧な製品はいまだに遭遇したことはありません。自社で求める機能要件と予算を考慮して、一番フィットするものを選定しかないのです。

多くは有料製品ですが、無料の勤怠管理システムも多少はあったりします。

有料製品の最近の傾向としては、クラウド型の製品が主流となっています。クラウドと言っても一昔前はASPと呼んでいましたね。ASPだとわかりにくいし難しそうなイメージを与えてしまうので最近は自分もクラウドってお客さんに言ってます。

色々見てきた中で、最近遭遇した勤怠管理システムにリーズナブルで便利な製品がありましたので、紹介いたします。
この製品、僕のお仕事との関係は全くないです。

パソコンでタイムカード管理2

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この製品の特徴は、単なる打刻機能のみというところです。勤務時間を集計する機能は一切ありません。

そう、何時間働いたのか、残業時間も、深夜割増も、出勤日数も一切計算してくれません。

あるのは、タイムカードと同じで打刻した時刻の記録のみ。打刻はICカード(Felica)を使って行います。

実に機能としてはシンプルです。だからソフトの価格も安い。たったの3,352円です。

時間が集計できないなら意味ないじゃんと思うなかれ、CSVでデータを出力できるので、出力したデータをEXCELで集計すれば簡単に給与計算が可能です。

実は、一般的な勤怠管理システムで集計する場合、会社の勤怠ルール次第では、たくさんの複雑な設定をしなければいけないことも多いのです。

有料の勤怠管理システムの多くは出勤・退勤の打刻時間の「丸め」と呼ばれる計算時間の単位設定や、割増手当の発生する時間帯の設定、残業手当の発生するルールの設定、休憩時間の控除ルール、端数処理のルール、割増手当の割増率または割増額のマスタ、従業員の時給や区分設定、入社日や研修期間、交通費などたくさんの設定が導入前に必要になります。

さらには、従業員に使い方を覚えてもらうための教育も必要になります。

初めて勤怠管理システムを導入する小さな会社には、人的リソースにも余裕がないので、実はこれらの作業って結構たいへんなのです。初めてシステム導入するなら尚更、「パソコンでタイムカード管理」みたいなコンパクトな製品から始めた方が運用にのりやすいです。

僕は、数百万~数千万のシステム売る立場の人間のため、普段はシステムの性能の高さや汎用性の高さを声高にアピールしてたりするのですが、本音は正直言うとシステムはシンプルな運用ほどすばらしいと思ってます。特に小さな組織ほど。

ウチの製品は大手向けだったりするので、せっかくお問い合わせいただいても、小規模企業にはお力になれないことも多く、そういうお客さんには向いてそうです。

EXCELで集計するのであれば、自社に必要な機能を自分でカスタマイズできます。これって、ものすごい汎用性だと思いますよ。

また次の機会にEXCELの集計についてもご紹介いたします。

2014/9/26追記

給与計算用のEXCELテンプレートを作ってみました。詳しくはこちら
「パソコンでタイムカード管理」で給与計算するためのEXCELテンプレートをつくってみた

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